3年ぶりの仙台・定禅寺ジャズフェス、人出は20万人止まり 規模縮小響く

3年ぶりに仙台市青葉区の中心街で開かれた「第31回定禅寺ストリートジャズフェスティバル」(協会主催)が11日、2日間の日程を終えて閉幕した。期間中は好天に恵まれたが、新型コロナウイルス感染防止のため規模を大幅に縮小したこともあり、人出は約20万人にとどまった。2019年は約77万人だった。

 11日は青葉区の勾当台公園市民広場など6ステージで、ジャズやロックなどの多彩な楽曲が響いた。今年の「フィナーレ」は観客の密集を避けるためメイン会場を設けず、午後5時半ごろまでに全ステージで演奏を終えた。

 勾当台公園市民広場では、初回から連続出演するビッグバンド「スウィンギング・ハード・オーケストラ」が最後に登場。全6曲を演奏し、客席から盛大な拍手を送られた。

 協会の武藤政寿理事長(64)は閉幕のあいさつで、「来年こそはもっと自由に、もっとジャズフェスらしくなるために今から動き出す」と述べた。

 大阪府枚方市から訪れた教員林浩さん(65)は「杜の都の良質なジャズを堪能できて有意義な2日間だった」と満足そうに語った。

 協会によると2日間の出演者数は、新型コロナの影響で予定よりも減り、86組計480人となった。

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