3月11日に追悼行事 被災3県、政府式典と連動

岩手、宮城両県は23日、東日本大震災から1年となる3月11日、それぞれ犠牲者の追悼行事を開催すると発表した。政府が都内で開く追悼式典と連動させ、発生時刻の午後2時46分に両県下全域で黙とうをささげる。福島県も追悼行事と復興イベントを計画している。
 岩手県の追悼式は、県内最大の被災地陸前高田市と合同開催する。同市高田小の校庭に特設会場を設置し、他市町村の追悼行事も生中継する。午後2時半から達増拓也知事や戸羽太市長、遺族代表があいさつし、終了後に一般献花を受け付ける。
 達増知事は23日の定例記者会見で「県民を挙げて犠牲者を慰霊、追悼し、復興へ決意を新たにしたい」と語った。
 宮城県は県主催の追悼式は行わないが、県庁など3カ所に献花台や記帳所を設け、モニターで政府の追悼式典を放映する。県民に呼び掛け、発生時刻に1分間黙とうする。村井嘉浩知事ら県幹部は手分けし、被災市町の追悼行事に参列する。
 村井知事は同日の定例記者会見で「国や被災市町と同様の追悼式を行えば混乱する。県は極めて小さな追悼行事に抑えると決めた」と述べた。
 福島県は3部構成の復興イベントを開く。第1、2部で追悼行事と復興をアピールするシンポジウムを開催。第3部は未来への希望の象徴として、ろうそくの点灯などの企画を検討している。
 政府の追悼式典は国立劇場で開催。天皇、皇后両陛下が出席する。各国要人を招き、遺族代表があいさつする。政府が自然災害による追悼式典を主催するのは初めて。

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