3社統合新会社 「トヨタ自動車東日本」に 初代社長に白根氏

トヨタ自動車などは11日、東北に拠点を持つグループ3社の統合会社について、社名を「トヨタ自動車東日本」にすると発表した。初代社長にトヨタの白根武史専務役員が就任する人事も内定。いずれも来年7月の新会社発足直後の株主総会を経て、正式決定する。
 統合を予定するのは、岩手県金ケ崎町に岩手工場を持つ関東自動車工業(神奈川県横須賀市)、セントラル自動車(宮城県大衡村)の完成車製造2社と、部品製造のトヨタ自動車東北(同県大和町)。
 ことし7月に3社の統合協議入りを決めた後、各社トップらによる統合準備委員会を組織。新社名やシステムの統一化などについて、協議を進めてきた。
 トヨタとともに新社名などを発表した3社は「新会社の将来ビジョンを加味しつつ、3社の基盤となっている地域を包含するものを選んだ」などと新社名について説明。関自工が静岡県にも開発拠点などを持つことなどを考慮した。本社所在地に関しては各社とも「現在も選定中」としているが、東北に置く方向で調整が進むとみられる。
 初代社長に内定した白根氏は、10月中に統合準備委員長に就任する。トヨタでは引き続き専務役員として、生産管理本部と製造本部を担当する。
 <白根 武史氏(しらね・たけし)> 早大卒。77年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。常務、専務を経て経営体制変更に伴い11年6月専務役員。59歳。大阪市出身。

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