東北地域づくり講演会「3.11伝承ロードと被災地の未来 教訓が、いのちを救う」(一般社団法人東北地域づくり協会、河北新報社主催)が11日、仙台市青葉区の市青年文化センターで開かれた。東日本大震災の教訓伝承をテーマにした基調講演やパネル討論があり、企業や行政関係者ら500人が参加した。
講演した元国土交通省事務次官の徳山日出男政策研究大学院大客員教授は「東北には大きな犠牲を払って得た震災の教訓がある。それを震災で支援してくれた全国や世界に伝え、貢献することが東北のミッションだろう」と述べた。
パネル討論では、徳山氏を進行役に、今村文彦東北大災害科学国際研究所長、山本正徳宮古市長、佐藤克英東北地方整備局長が意見を交わした。
3.11伝承ロードは青森、岩手、宮城、福島の被災4県と仙台市などでつくる「震災伝承ネットワーク協議会」が募集し、震災遺構や慰霊碑など192件が登録されている。