人気スマートフォンゲーム、ポケモンGOの世界的なイベントが30日から仙台市で始まります。開催に向けた準備が各地で進んでいます。
ポケモンGOは2016年の配信開始から世界で10億回以上ダウンロードされている人気ゲームアプリで年に一度開催される最大のイベント、ポケモンGOフェストが30日から4日間、仙台市で開催されます。
開催まであと3日となり、準備が進んでいます。
中心部の商店街などではイベントをPRするフラッグ484枚が27日から掲げられ、開催への機運を盛り上げています。
メイン会場となる泉区の七北田公園では、本格的な設営は29日から始まる予定ですが、資材が運び込まれるなど作業が進んでいます。
イベントの開催を直前に控え、仙台市のホテルは期間中に満室状態となる所が続出しています。
宮城野区の丘のホテルでは3月7日にイベントの開催が発表されると、最終日の6月2日を除いて、その日のうちに全35室が満室になったということです。
梅原敏社長「30日からの3日間に関しては、全館満室を頂戴しています。仙台市のホテル全てがそのような状態だと思う」
仙台ホテル旅館組合の組合長も務める丘のホテルの梅原敏社長によりますと、イベント期間中、仙台市中心部のホテルは多くが満室状態で仙台市以外のホテルでも稼働率が上がっているということです。
ポケモンGOフェストは大きな経済効果が期待されています。専門家はその効果を40億円から50億円程度とみています。
七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト「近年の実績から見ると、大体5万人から6万人ぐらいが参加。今回は前年、前々年よりも1日多いということもあって、40億から50億ぐらいの経済効果というのはあるのではないかと思います」
七十七リサーチ&コンサルティングの田口庸友首席エコノミストによりますと、参加者の宿泊や飲食のほか、企業の仕入れが増えたり雇用が生まれたりする効果があるということです。
経済効果は、2017年に仙台市で行われ45万人を集めた東北絆まつりの45億円に匹敵しますが、今回のイベントはコアなファンが世界中から集まるため、5万から6万人ほどの集客で同じくらいの経済効果が期待されます。
2023年の開催地、大阪府吹田市では約54億円、2022年の札幌市では約88億円の経済効果がありました。
一方で札幌と比べると、首都圏に近いため日帰りで宿泊しない人も多く、1人当たりの使うお金が伸び悩む可能性もあります。
七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト「夜のイベントなどナイトタイムエコノミーのようなものでつなぎとめることが必要なのかなと思います」