4人に1人「新聞読まない」、「雑誌読まず」は6割 文化庁調査

 4人に1人が新聞を読まず、6割は雑誌を読まない-。新聞や雑誌離れの傾向が進む一方、インターネットでニュースを読む人が増えていることが、17日公表された文化庁の21年度「国語に関する世論調査」で分かった。同庁では「今後もこの傾向は進む可能性が高い」と分析している。
 調査は今年2~3月に面談形式で行われ、16歳以上の4108人から回答を得た。
 新聞をどの程度読むか質問したところ、「あまり読まない」「まったく読まない」という回答が24・1%に上った。3年前の18年度調査では20・6%で、3・5ポイント増えた。「まったく読まない」も1割近くいた。
 ただ、まだ新聞を読む人は圧倒的に多く、「よく読む」(55・1%)と「時々読む」(20・7%)を合わせて75・8%。世代別では年齢層が下がるほど「よく読む」「時々読む」と回答する割合が下がっており、16~19歳では合計でも42・9%にとどまった。
 雑誌は「あまり読まない」「まったく読まない」が合計59・4%に上り、3年前と比べても3・3ポイント増えた。「よく読む」「時々読む」をあわせても40・6%で、3年前より3・3ポイント下がった。
 一方、インターネットのウェブニュースは「よく読む」「時々読む」が合わせて40・6%で、3年前から8・5ポイント伸びた。「あまり読まない」「まったく読まない」は58・5%で依然高いが、世代別でみると「よく読む」「時々読む」が20代で72・8%など40代より若い世代では半分を超えており、今後もウェブ読者が拡大する傾向は続くとみられる。

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