400ギガビットの光伝送 NTTなど3社、共同開発に着手

NTT、NEC、富士通の3社は11日、世界最速水準の毎秒400ギガビット(1ギガは10億)の光伝送技術の共同開発を始めたと発表した。インターネットやスマートフォン(高機能携帯電話)の普及に伴うデータ通信量の増大に対応する。2014年までに実用化のめどをつける予定だ。
 一般的に、光通信は高速化すればするほど消費電力が増加するが、今回は伝送速度を現在の毎秒100ギガビットから4倍に引き上げたうえで、装置数を減らし、消費電力を従来の半分以下に抑えることを目指す。
 高速化のため伝送方式も変更。現在の100ギガビットでは、光の波が振動するタイミング(位相)に情報を乗せて伝達する「位相変調」方式を採用しているが、400ギガビットでは「直交振幅変調」を採用。位相に加え、光の波の振幅にも情報を乗せて伝える。
 3社はこれまでも共同開発してきたが、今回は総務省の委託研究「超高速・低消費電力光ネットワーク技術の研究開発」を受託する形で着手した。

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