6万人集まり「脱原発」訴え 東京・明治公園

 福島第1原発事故を受け、原発の新規増設計画の中止などを求める市民集会「さようなら原発5万人集会」が19日、東京・千駄ケ谷の明治公園で開かれた。脱原発を訴える作家大江健三郎さんらが、開催を呼び掛けた。
 目標を上回る6万人(主催者発表)が集まり、原発に反対する市民が沿道まであふれかえった。東北からも福島県をはじめ、各県の労働組合関係者らが駆け付けた。
 大江さんらがあいさつをした後、福島県の市民団体「ハイロアクション福島原発40年実行委員会」の武藤類子さん(58)が「国は国民を守らない。原発事故は収束しない。私たちは静かに怒りの炎を燃やす東北の鬼です」と語った。
 参加者はその後、会場周辺をデモ行進。新規増設計画の中止のほか、既存原発の計画的廃止、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の廃棄などを求めた。

タイトルとURLをコピーしました