総務省は31日、7月1日に1秒の「うるう秒」を加えると発表した。世界標準時と地球の自転速度に基づく時刻のずれを調整するのが目的で、午前8時59分59秒の後に同60秒を挿入する。うるう秒による時刻調整は2009年1月1日以来3年半ぶりで、初めて実施した1972年から数えて25回目。
世界標準時は、高精度の原子時計で決められている。一方、地球の自転に基づく時刻にはむらがあり、誤差が0.9秒を超えれば世界標準時に1秒を足して調整する仕組みだ。うるう秒に自動対応しない電子機器は、手作業で調整しないと、設定時刻が世界標準時からわずかにずれてしまう。
うるう秒をめぐっては廃止の議論があったが、1月の国際電気通信連合(ITU)の会合で当面、存続が決まった。