8日夜に皆既月食と天王星食が同時発生

太陽、地球、月が一直線に並び、月が全て地球の影に入る「皆既月食」と月に天王星が隠れる「天王星食」が8日夜、同時に起こる。皆既月食の際に惑星食が起こるのを国内で見られるのは1580年7月以来約442年ぶり。日本気象協会によると、8日は一部で降雨になるものの、太平洋側を中心に晴れる地域が多いといい、多くの人が極めて珍しい天体ショーを楽しめそうだ。

国立天文台によると、皆既月食は午後7時16分から同8時42分までの間に見られ、隠れる部分が最大となるのは同7時59分。肉眼で観察でき、写真撮影もできる。一方、天王星食は、小笠原諸島を除く国内のほとんどの場所で見られ、地域によってみられる時間帯や見え方が異なる。東京付近から西側では皆既月食中に起こり、東側では皆既月食が終わった後に見られる。

天王星食は、東京では午後8時40分53秒に、天王星が月の後ろに入り込む潜入を開始。同9時22分20秒に月の後ろから再び出現する。天王星の観察は難しいものの、皆既月食で月が暗くなっているため、双眼鏡や望遠鏡などで比較的簡単に観察ができるという。

主な都市の見え方は、国立天文台暦計算室の惑星食各地予報(https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/occulx_p.cgi)で確認できる。

気になるのは気象条件。日本気象協会の気象予報士、小田美穂さんによると、8日の天気は、九州や中四国、近畿、東海、関東、東北、北海道までの広い範囲で晴れる予報で、「(観察は)これらの地域ではまず大丈夫ではないか」という。一方で、心配なのは北陸から東北、北海道東部にかけての日本海側と、沖縄の各地域。日中に雲が多く、降雨の予報が出ている。

ただ、小田さんは「日中に雨のところでも、北陸、東北、北海道の一部では回復傾

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