国土交通省がまとめた8月の新設住宅着工戸数によると、東北6県の総数は前年同月比18.5%増の4523戸となり、2カ月連続で前年を上回った。国交省は「震災後の消費マインド改善が続いているのではないか」とみている。
県別着工戸数と前年同月比増減率は表の通り。秋田以外の5県が前年を上回り、福島は約6割の大幅増となった。
種類別では持ち家が全体で30.0%増の2727戸だった。宮城は56.8%増(着工戸数792戸)と大きく伸び、青森が37.3%増(405戸)で続いた。他は山形28.8%増(309戸)、福島27.8%増(603戸)、岩手17.8%増(398戸)。一方、秋田は10.9%減(220戸)と落ち込んだ。
分譲住宅は全体で25.7%減(347戸)。全て一戸建てで、マンション着工はなかった。増加は福島だけで2.2倍(82戸)。貸家はアパートなどを含め全体で18.6%増の1437戸となった。
全国の新規着工総数は8万1986戸で、14.0%増えた。