日本たばこ協会が12日発表した9月の紙巻きたばこの販売実績は374億本となり、前年同月の1・8倍も増加した。販売代金も1・8倍の5671億円だった。10月にたばこ増税で、主要なたばこが100円以上の大幅値上げされるのを前に買いだめする動きが強まり、平成18年1月の月次動向発表以降では過去最高を記録した。
協会によると、前回18年7月の増税では、前月6月の販売数量の伸び率が46・5%増だったほか、15年7月の値上げでは、前月6月は48・7%増の伸びだった。今回は、過去最大の値上げを受けて、愛煙家の駆け込み需要もこれまで以上に過熱した。
10月のたばこ増税では、1本当たり3・5円増税された。日本たばこ産業(JT)をはじめとするたばこメーカー各社は大幅な増税に伴うたばこ離れに対応するため、増税額を上回る値上げを実施。JTの人気銘柄、マイルドセブンは110円アップの410円になった。