日本自動車販売協会連合会が1日発表した2010年9月の国内新車販売台数(軽自動車除く)は30万8663台で、前年同月比4.1%減と、14カ月ぶりのマイナスとなった。エコカー購入補助金が9月7日受理分までで打ち切られた影響が直撃、新車販売に急ブレーキがかかった。
内訳をみると、普通乗用車は2.3%増と15カ月連続のプラスだったが、エコカー補助金の対象となる車が多い5ナンバーの小型乗用車は12.2%のマイナスと、14カ月ぶりに前年同月を下回った。
9月1~7日は駆け込み需要により前年同期の3倍に膨らんだが、8~30日は約20%減と落ち込んでおり、補助金終了の影響は鮮明だ。
メーカー別でも、ハイブリッド車などのエコカーに強いトヨタ自動車(レクサスを除く)が6.9%減の13万136台、ホンダが11.7%減の4万2723台と減少した。一方、日産自動車は4.7%増の5万7879台と、新車投入効果でプラスとなった。
一方、全国軽自動車協会連合会が同日発表した9月の軽自動車販売台数は4.6%増の16万3291台と9カ月連続のプラス。軽は受け取り可能な補助金の額が半分だったため、制度の恩恵が小さかったことから明暗を分けたようだ。