新型コロナウイルスの感染拡大に伴う保険金や給付金の支払いが、今年9月に10万件を超えたことが分かった。金額も約181億円で、今夏の感染者の急増による支払いが集中して、いずれも過去最多となった。 【写真】介護・看護の現場ではびこるセクハラ
国内生保42社が加盟する生命保険協会によると、9月の支払いは10万2579件で、これまで最多だった6月(約5・4万件)の2倍近くに達した。
内訳は死亡保険金が1268件で約73億円、入院給付金が10万1311件で約108億円だった。ただ、死亡保険金は件数、金額ともに6月を下回った。ワクチンが普及し、死者数が抑えられたとみられる。
昨年3月以降に生保各社が支払った保険金や給付金は、計約41・7万件(約1230億円)になった。
生保各社は、新型コロナの感染者について、死亡した際の保険金や入院時の給付金だけでなく、自宅で療養する感染者にも入院給付金を支払う特別措置をとっている。