一般社団法人日本記念日協会(長野県佐久市)が、9月10日を「牛たんの日」と認定登録した。日付の「9」と「10」の語呂を合わせて「ぎゅうたん」。認定登録を申請していた「仙台牛たん振興会」(富谷市)の関係者は「仙台名物の発信に大きな弾みがつく」と意気込む。
協会の加瀬清志代表理事が14日に仙台市内を訪れ、振興会の大川原潔会長に登録証を手渡した。協会は申請書をチェックした上で、振興会メンバーの店舗の牛タンも味わって登録を認めたという。
振興会は、宮城県内の牛タン専門店約20社が加盟する。2003年の米国での牛海綿状脳症(BSE)発生後、苦境に陥った仙台の牛タン焼きの存続と発展を目指して発足した。各店舗が以前から9月10日にサービスメニューを提供してきた取り組みも評価された。
牛タン専門店「喜助」の社長を兼ねる大川原会長は「仙台発祥の牛タン焼きは約70年の歴史がある。若い世代と共に仙台の牛タンを一層盛り上げ、前に進んでいきたい」と話す。
加瀬代表理事は「各地の名物から抜きんでるよう、記念日を活用して新しい目標やアイデアを生み出してほしい」とエールを送る。
協会によると、全国の記念日登録数は約1900件。宮城県は7月7日の「笹かまの日」、10月8日の「はらこめしの日」などがあり、牛たんの日が9件目。