9種のスタジオ備えた創作拠点オープン 仙台に「杜の都ものづくり大学」

電子基板作りや木工、撮影、調理など幅広い創作活動の拠点となる「杜の都ものづくり大学」が30日、仙台市青葉区本町1丁目にオープンした。動画撮影に対応した9種類のスタジオのほか、ワーキングスペースもあり、仙台から世界に羽ばたくクリエイターの育成を支援する。

光造形3Dプリンター設置

 造形スタジオには大型の光造形3Dプリンターを設置。電子工作スタジオには卓上電子回路プリンターを配備し、ロボットなどに使われる基板を、最短で即日で作ることができる。

 キッチンスタジオには、プロジェクションマッピング設備を導入。美しい映像とともに調理する様子の撮影など、さまざまな使い方ができる。ソーイングスタジオはプロ仕様のミシン4台、吸引アイロン台などを備えた。木工設備が整うDIYスタジオ、家族写真から商用まで対応した撮影スタジオもある。

「ロボット作りに」

 30日に訪れた仙台高専2年の市川陽一さん(17)は「ロボットコンテスト向けのロボットに使う電子基板や部品を気軽に作れる」と興味津々の様子で語った。

 料金(一般会員)は造形、電子工作が1時間990円、キッチン5500円、DIY2310円など。半導体関連製品や女性用布ナプキンを製造・販売する匠(たくみ)ソリューションズ(仙台市)が運営。担当者は「高齢化するものづくりの担い手を育てたい」と話す。

 連絡先は同社022(342)1888。

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