<いじめ相談>宮城県警1.6倍に

県警に2015年に寄せられた子どものいじめに関する相談は前年比1.6倍増の45件に上り、うち4件の被害届が受理されていたことが分かった。仙台市 泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=がいじめを苦に自殺した問題が公表された昨年8月以降、相談が急増。保護者らの高い関心が背景にあるようだ。
県警によると、15年の相談件数は前年より17件増え、過去10年間で3番目の高水準だった。相談は中学生が20件、小学生が18件、高校生が7件。内訳は言葉の暴力が21件、暴行・傷害が10件、インターネットによる中傷が4件と続いた。
県警はこのうち4件の被害届を受理した。仙台市内の中学校に通う男子生徒を暴行容疑で書類送検したほか、残る3件は継続捜査している。
いじめ相談は1~7月、計18件だったが、仙台市立中の男子生徒のいじめ自殺が公表された8月に7件、9月に6件、校名が公表された10月に9件に増えた。大津市の男子中学生の自殺が注目された12年も前年より3倍以上増えた。
県警少年課は「ちょっとしたいじめの中にも、犯罪が隠れている場合がある。悩みを抱え込まないで相談してほしい」と話す。
県警は「いじめ110番」を開設し、24時間体制で相談に応じている。電話は022(221)7867。

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