日本人に古くから親しまれているメダカを通じて身近な自然環境に関心を持ってもらおうと、世界のメダカを集めた特別展「メダカ博」が、仙台市宮城野区の仙台うみの杜水族館で開かれている。7月3日まで。
国内や南米、アフリカなどに生息する色鮮やかなメダカ50種を展示。環境省のレッドデータブックで絶滅の危険が増大している絶滅危惧Ⅱ類に指定され、若林区井土の名取川河口付近に生息していたミナミメダカは、池を模した水槽に入れて目立つようにしている。
地元で「井土メダカ」と呼ばれたミナミメダカは、東日本大震災の津波被害などの影響で井土地区から姿を消したという。震災前から同地区のミナミメダカを飼育していた宮城教育大が貸与した。
母親と訪れた多賀城市の木村修亮ちゃん(5)は「本物のメダカを見るのは初めて。いろんな種類がいておもしろい」と、熱心に水槽をのぞき込んでいた。