<うみの杜水族館>仙台港背後地で不動産熱

仙台うみの杜水族館(仙台市宮城野区)が1日開館した仙台港背後地で、不動産の取引熱がじわりと高まっている。水族館の集客力を当て込んだ飲食店などの進出が期待され、県は県有地の貸し出しに乗り出した。
県企業局は6月末、仙台港背後地土地区画整理事業用地内の県有地15区画の借地人募集を始めた。内訳は工業地区4区画、流通地区10区画、制限なし1区画で、面積は548~9198平方メートル。一般競争入札で貸付先を決める。
区画整理事業地258ヘクタールの換地処分は昨年10月に完了した。県有地の処分は今回の15区画が最後。県企業局は「水族館効果でレストランや土産物小売店の需要が生まれる」とにらむ。
地元不動産業者も水族館来館者の流れを注視する。「水族館の駐車場が満杯で渋滞が発生すれば、周辺でコインパーキングの需要が高まる。県有地以外でも動きが出てくるかもしれない」と推測する。
貸付地の入札参加申請締め切りは24日。8月17、18両日に入札を行う。連絡先は県企業局公営事業課022(211)3414。

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