「うるう秒」の1秒が1日、午前9時の直前に挿入された。日本でうるう秒を調整している情報通信研究機構(東京都小金井市)では、外壁に取り付けら れた日本標準時のデジタル時計に「午前8時59分60秒」が表示されると、集まった人たちが3年ぶりに訪れた特別な1秒を目に焼き付けた。
うるう秒の実施は、日曜日だった2012年7月1日以来で、平日の実施は18年ぶりだった。企業などはコンピューターのシステム障害などが懸念されるため、始業前から警戒に当たった。
うるう秒は、地球の自転に基づく天文時と、約50年前から使われているより精密な原子時計の間に生じたずれを調整するため、全世界で不定期で挿入される。【久野華代】