<ずんだスイーツ>栗原産枝豆で充実

栗原市の洋菓子・パン製造販売の「パレット」が、栗原産枝豆を使ったずんだのラインアップを充実させている。9月に、ずんだ入りの焼き菓子とずんだジャ ムの新商品を発売。高橋寛社長は「フレッシュなずんだが消費者に受けている。宮城ならではの商品で、地域を元気にしたい」と意気込む。

発売したのは「ずんだと莓(いちご)のドゥーブルフィナンシェ」(5袋セット1080円)。ずんだのあんをバター風味の生地で包んだ焼き菓子だ。イチゴジャムを包んだものと2個1セットで、風味の異なる二つの味を楽しめる。
ずんだジャムは、従来の瓶詰めに、プラスチックカップ詰めの「みやぎ大地 素材が主役のずんだジャム」(2個セット620円など)を追加した。容器を軽量化し、土産物としての持ち運びに配慮。数人家族が一食で使い切れるように1カップ60グラムにした。
同社の枝豆は栗原市一迫の愛宕産土(うぶすな)農場が契約栽培している。輸入枝豆を購入したり市販のずんだあんのペーストを使用したりする業者がある中、 原料から県産食材を使う農商工連携のスタイルを続ける。高橋社長は「宮城を元気にしたい。ずんだのおいしさは新鮮さが命」と強調する。
ずんだのラインアップは6商品になった。ずんだ商品の売上高は、発売直後の2010年に比べて5倍以上の約8000万円にまで成長。同社は「新商品でさらに土産物としての幅が広がる」と期待する。
同社は栗原市や大崎市に店を構える。13年にJR仙台駅ビルのエスパル仙台店地下に出店。認知度が高まり、リピーター客も増えた。
新商品の焼き菓子に使ったイチゴも県産で、東日本大震災からの復興の願いを込めた。高橋社長は「ずんだは宮城、イチゴは復興のシンボル。手軽な土産物としてPRしたい」と話す。
連絡先はパレット0228(22)8010。

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