24日に一斉発売する高価格帯の宮城県産銘柄米「だて正夢」の知名度アップを目指し、動画投稿サイト「ユーチューブ」に動画を投稿して収入を得る「ユーチューバー」を、県がPRに起用した。「大食い動画」で若年層の人気を集める木下ゆうかさんとタイアップ。だて正夢の主な購買層として想定する30代女性への浸透を狙う。
木下さんのチャンネルで16日、約15分の動画が公開された。9月下旬に県内などで撮影した動画で、木下さんがだて正夢約3キロ、塩釜水産物仲卸市場(塩釜市)で買ったメバチマグロ約1キロを完食し「甘くてうまみがある」「日本のお米で特においしい」とアピールした。
木下さんのチャンネル登録者数は約485万人(19日現在)。ユーチューバーの中でも特に人気があり、発信力が高い。だて正夢の動画再生回数は既に50万回を超えた。木下さんは23日に東京で開かれるだて正夢のデビューイベントにも登場する。
だて正夢のPR予算は約5000万円。ユーチューバーは芸能人と比べ出演費が抑えられるという。
県農産環境課は「他の主産地と比べて予算は少ないが、目立つために知恵を絞った」と強調。「このままの勢いで認知度を上げたい」と期待する。