<ふるさと納税>牛肉に殺到 発送追いつかず中止 南足柄市

 神奈川県南足柄市の「ふるさと寄付(納税)」の記念品として人気を呼んでいる地場産の「相州牛」が、申し込みが殺到して発送が追いつかず、このほど受け付けを中止せざるを得なくなった。
 市は1万円以上の寄付をした市外在住者に5000円相当の記念品を送る「ふるさと納税」を昨年8月から始めた。相州牛のほか、足柄茶極上詰め合わせなど8点の記念品を用意した。
 市管財契約検査課によると、今年4月から先月末までに2270件の寄付申し込みがあり、今月に入ってからも申し込みが相次いでいる。その9割近くが記念品に相州牛を希望している。
 相州牛は申し込みに応じて地元の「長崎牧場」が発送しているが、家族経営で精肉からスライスまでを手がけており、牧場側から「このままでは年を越えてもすべてに対応できない。受け付けを止めてほしい」と“SOS”があったという。
 市は、相州牛以外の記念品についてはこれまで通り発送を続けるとしているが、「今年度中の相州牛の受け付け再開は難しい。来年度以降については、最善策を検討したい」と話している。【澤晴夫】

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