アサヒグループホールディングス(HD)は、気仙沼市に寄付金300万円を贈った。市は東日本大震災の震災遺構として今春公開を予定する気仙沼向洋高旧校舎で、地元住民らが語り部活動のために使う機材を購入する。
市役所で昨年12月25日に贈呈式があり、垣内康志アサヒビール仙台支社長が「震災の風化防止に役立ててほしい」と述べ、菅原茂市長に目録を手渡した。
市は旧校舎や隣接する伝承館で、語り部が使う拡声器や映写機などを購入する予定。菅原市長は「震災の教訓を伝えるために活用したい」と感謝した。
同市波路上にあった旧校舎は最上階の4階まで浸水した。市が整備し、3月に一般公開を始める予定。