新生銀行グループの信販会社・アプラスが、新車購入時に割賦契約を結んだユーザーに対し、国内最大級の共通ポイントサービス「Tポイント」を付与するサービスを始めた。アプラスによると、新車の割賦販売に大手の共通ポイントが付くのは全国初。数百万円以上の買い物にTポイントが付くのも今回が初めてで、同社は「付加価値のアピールで顧客獲得を狙う」としている。
国産メーカー系の正規販売店で扱う自家用車が対象。新車の販売価格200円当たり1ポイント(1円相当)が付く。対象は50万~1000万円の新車で、価格が250万円なら1万2500ポイントとなる。ポイントは別の買い物の際に利用できる。通常、Tポイントが付くのはビデオレンタルや飲食店など少額の買い物が多く、アプラスは高ポイントの提供で顧客獲得を強化する。
同社によると、新車の購入者の大半は、販売店が指定するメーカー系などのローン業者や割賦業者を選ぶか、銀行などの金融機関と自動車ローンの契約を結ぶ。銀行系のローンの方が金利は低いが、審査などに手間がかかることから、実際には足を運んだ販売店で割賦契約するケースが多く、今回のサービスで「アプラスの割賦契約を選ぶケースが増える」とみている。
Tポイントは、TSUTAYAなどを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営。会員数は今年5月、4000万人(重複分を除く)を突破した。アプラスは11年5月、CCCと提携し、加盟店での買い物などにTポイントを付与するサービスを実施している。【竹地広憲】