東北工業大が来春入学の新入生から順次、学生証を仙台市交通局のICカード乗車券「イクスカ」にすることが18日、分かった。民間で、イクスカの身分証明機能の活用を決めたのは初めて。
東北工大の新学生証の来年度の対象は新入生約760人。市地下鉄東西線開業に合わせ、同大が最寄りの八木山動物公園駅からシャトルバスを運行するのに伴 い、多くの学生が東西線を利用すると見込まれる。12月からは市バスでも利用できるようになるため、利便性が高まると判断した。
同大は既に学生証にICカードを導入し、出席管理に利用。ICカードに対応するシステムがあるため、イクスカへの切り替えはスムーズに進むという。職員証の変更も検討している。
各企業や学校の身分証を兼ねたイクスカは、市交通局が注文を受けて製作し、オリジナルデザインで発行する。地下鉄とバスの利用と身分証がカード1枚で済むため、市交通局が沿線の企業や学校に活用を呼び掛けている。
市交通局も12月から職員証をイクスカに切り替え、身分証利用のPRに力を入れていく。