<インバウンド>東北にタイ人呼び込め 仙台空港で初チャーター便ツアー

東北地方の観光事業者などでつくる「みちのくインバウンド推進協議会」(酒田市)は来年2月、タイ人観光客を対象にした仙台空港利用のチャーター便ツアーを初めて催行する。仙台空港を東北周遊の起点として活用し、仙台-タイの定期便再開に弾みをつけたい考え。
ツアーはタイの旅行会社と連携して実施し、280人乗り航空機を利用。仙台空港から複数ルートに分かれて岩手、宮城、秋田、山形などを周遊する。
山形県の事業として、協議会などが8月に行ったタイの旅行会社向け視察ツアーがきっかけ。これまでは庄内空港を東北周遊の拠点と位置付けてきたが、運賃や乗り継ぎ時間に課題があり、タイ側の希望で仙台空港を活用することにした。
協議会は2015年9月に発足し、宿泊、飲食、交通、金融など65の企業や団体で構成する。タイ人観光客の東北周遊ツアーを9回催行した実績がある。仙台空港活用のタイ人向けツアーは今後も定期的に行う方針。
熊谷芳則理事長は「東北への直航便は、インバウンド(外国人旅行者)誘客を活性化させるための必須条件。仙台空港は民営化で受け入れ体制が充実し、地理的にも東北の玄関口にふさわしい」と話した。

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