触るだけでも危険な猛毒キノコのカエンタケが、仙台市太白区長町越路の山林で見つかった。
人体への悪影響が大きく、市保健所は「決して触ったり、食べたりしないでほしい」と注意を呼び掛けている。
若林区の今田倭雄(こんだしずお)さん(78)が19日のハイキング中に発見。腐食したナラの木の根元に4本生えていた。「毒々しい色と形で、すぐにカエンタケと分かった」という。
カエンタケは夏から秋にかけて発生する。ナラ枯れの進行に伴い近年、東北でも出現例が増えている。触ると皮膚がただれ、少量でも食べると発熱などの症状が出る。脳神経障害による死亡例も報告されている。
市によると、8月には泉区寺岡でも見つかった。保健所の担当者は「子どもの行動範囲にあると危険。保護者は注意してほしい」と話している。