宮城県石巻市の石巻専修大の学生らが開発した「カニだしラーメン」が12月4日に発売する。スープに鳥取県境港市のベニズワイガニを使い、大学と両市の企業が開発した地域支援の連携商品。先行するサバだしラーメンに続くヒットを狙う。
しょうゆベースのスープには、従来廃棄していたベニズワイガニのゆで汁を活用。麺は、石巻産の小麦粉に石巻で水揚げされたサバの骨粉を練り込んだ。
25日、同大であった商品発表会の試食会でも、ふくよかなカニの風味が好評だった。商品は家庭用で2食入り。価格は500円前後の予定で、県内のほか東京、境港市でも売り出す。
家庭用のサバだしラーメンは、2013年9月の発売開始から2年間で17万5000食を売り上げるヒットを記録中。二つのラーメンの開発を主導した同大の石原慎士教授(地域産業論)は「地方発の新しいビジネスモデルを発信していきたい」と意気込む。