<サッカー>どうなる浦和と横浜マ 三菱自と日産が資本提携

三菱自動車の燃費データ不正問題が日産自動車との資本業務提携交渉に発展したことで、三菱がスポンサーの浦和レッズや、日産がスポンサーの横浜F・ マリノスなどサッカー・Jリーグの両クラブの運営にも大きな影響を与えそうだ。今後、浦和レッズのチーム名やチームカラーの「赤」が消える可能性もあり、 関係者は交渉の行方を注視している。

Jリーグの規約では、クラブの経営に関与できるほどの株式保有比率の高い企業が、ほかのクラブの株式 を大量に保有することが禁じられている。公平性を担保するための規約で、横浜F・マリノスの74.59%を保有する日産が、浦和レッズの株式 50.625%を保有する三菱を傘下に置けば、この規約に該当する可能性もある。

今回の提携が、両クラブにも波及するかについて、Jリー グ広報部は「クラブ側から報告がないので現段階ではコメントできない」としている。また、浦和レッズ広報部は「現段階でコメントできない」とし、横浜F・ マリノス広報部も「決定した事実がないことにお答えできない」としている。

浦和レッズの運営会社は1993年のJリーグ開幕後、三菱自動車の完全子会社だった時期もあったが、現在は三菱自動車が筆頭株主として残るものの、地元企業も出資するなど三菱色は弱まっている。

三菱自動車は浦和レッズの最上位スポンサーである「トップパートナー」としてレッズの公式サイトで紹介されていたが、今回の問題を受けて表記が消えた。 チーム名、チームカラーの「赤」は、三菱自動車の企業ロゴである「スリーダイヤ」から取ったもので、今後、三菱自動車が浦和レッズの運営から撤退すれば、 長年、多くのサポーターから愛されたチームの象徴が消える可能性もある。【永井大介、岡部恵里】

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