台湾の世界的自転車メーカー「ジャイアント」が、仙台市若林区の荒井東地区に東北初の直営店を開くことが24日、分かった。9月16、17日にある自転車の復興支援イベント「ツール・ド・東北2017」(河北新報社、ヤフー主催)前日の15日に開店する。
予定地は市地下鉄東西線荒井駅の南約150メートルで、ライブホール「仙台ギグス」の東側。約600平方メートルの敷地を所有する宮城野区の企画会社が鉄骨2階、延べ床面積約500平方メートルの店舗を建て、ジャイアントがテナント入居する。
1階に「ジャイアント」ブランド、2階は同社の女性向けブランド「リブ」の専門店が入り、自転車やウエアなどを扱う。1階に国内7店舗目のレンタサイクル拠点を設け、東日本大震災の被災地を巡るサイクルツアーなどを開催する。
創業者の劉金標会長は昨年8月、訪台した村井嘉浩宮城県知事に対し、同県内への直営店開設を表明していた。東北には北上、いわき両市にフランチャイズ店舗がある。同社はツール・ド・東北のテクニカル・サプライヤーパートナーを務めている。
荒井東地区には災害公営住宅や防災集団移転団地が整備され、多くの被災者が移り住んでいる。同社日本法人は「復興と荒井のまちづくりの一助になればうれしい」と話した。