仙台タクシーグループ(仙台市若林区)は1日、乗車料金の支払いにQRコードなどを使ったスマートフォン決済サービス「ペイペイ」を導入する。仙台市内のタクシー会社では初めて。
ペイペイはスマホでQRコードを読み取るなどして決済し、登録したクレジットカードや入金した残高から代金を引き落とす仕組み。ソフトバンクとヤフーの共同出資で、昨年10月にサービスが始まった。
仙台タクシーはグループ3社の計179台で導入する。QRコードが掲示されたカードを乗務員に配備。乗客がスマホでQRコードを読み込んで支払い画面を表示し、金額を入力。乗務員に画面を見せて金額と決済の完了を確認してもらう。
仙台タクシーグループは、ペイペイを導入することでスマホ決済の利用者の取り込みを目指す。QRコード決済は専用の機器などが必要なく、導入コストがほぼかからない。乗務員もQRコードを示すだけで新たな負担が生じないため、導入しやすかったという。
ペイペイは中国でシェアが高い決済サービス「アリペイ」と提携しており、仙台タクシーでも今後、アリペイが利用可能になる。小野公大専務は「若者や外国人旅行者の利用増加につながってほしい」と話した。