宮城県東松島市と学校法人タイケン学園(東京)は30日、市内の小中2校の校舎を活用し2020年度の開校を目指す全寮制私立高に関する基本協定を締結した。
学園は鳴瀬未来中の旧校舎を校舎に、21年1月に移転新築する鳴瀬桜華小の現校舎を生徒寮にそれぞれ改修する計画。校舎を改修前に学園に無償譲渡し、学園が申し出た場合、校地は協議の上で無償譲渡することなどを協定書に盛り込んだ。
市役所で締結式があり、渥美巌市長は「地域経済や子どもたちの教育に波及効果をもたらし、人口減少対策や地域の活性化に寄与する」と強調。学園の柴岡三千夫理事長は「地域貢献のため他府県から志のある子どもたちを募集し、息吹を吹き込みたい」と述べた。
学園によると、開校に間に合うよう鳴瀬桜華小と別の学生寮も新設する。進学、スポーツ、グローバルの3コースを設け、グローバルは海外からの留学生でクラスを編成する方針。
学園は9月、県に計画書を提出した。県は県私立学校審議会の専門部会に諮り、審議会の答申を踏まえて設置認可を判断する。