福岡県田川商工会議所と田川市観光協会は21日、市の観光促進を図るマスコットキャラクターを発表した。頭が石炭の形をした中学生風で、名前は「石田川炭夫(いしたがわ?すみお)」。市も19日に同様のマスコットキャラクターを発表済みだが、双方とも「住み分けをし、共存共栄を図りたい」としている。
【もう一つのキャラクターはこちら】田川市:マスコットキャラのデザイン発表 名前を募集 /福岡
「石田川炭夫」をデザインしたのは、市出身のお笑いピン芸人「バカリズム」の升野英知(ますの?ひでとも)さん(36)。商議所青年部のメンバーが同級生で、イラストが特技の升野さんに昨10月にデザインを依頼していたという。
一方、市は世界記憶遺産に登録された炭坑絵師・山本作兵衛の作品の保存・活用検討委員会を設け、昨年12月の専門部会でPRキャラクターの制作を決定。この時、メンバーに商議所関係者もいたが「住み分けが可能と思い、これまで何も言わなかった」(商議所役員)という。
9日の市議会一般質問で指摘されるまで、商議所にもキャラクターがあることを知らなかったという伊藤信勝市長は「担当者同士の連携不足の表れだが、いろいろな企画で仲良く共存していきたい」と話している。【荒木俊雄】