宮城県沖でヒラメの豊漁が続いている。宮城県亘理町の荒浜魚市場も連日の水揚げに沸いている。
亘理町の漁業山川育夫さん(65)は1日未明、3人の仲間と約5キロ沖の漁場に船を出した。前日に仕掛けた刺し網を引き上げると、体長50~80センチのヒラメが魚体を躍らせた。
「これからが漁の最盛期。ますます期待できる」。山川さんの声が弾んだ。
東日本大震災後、県内のヒラメ漁獲量は急激に増えた。水産庁などによると、2010年は344トンだったが、14年は1465トンで全国トップ。15年は1725トンまで数字を伸ばし、今年も震災前の水準を超えている。(写真部・庄子徳通)