<ポケGO>宮城経済効果は20億円

宮城県は19日、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」を活用して石巻市で開催したイベント(11月12日)と、連動したレアキャラの出現(11月11~21日)により、沿岸部への誘客促進など約20億円の県内経済効果があったと発表した。
石巻市の中瀬公園を拠点に実施したイベントには約1万人が来場。ゲーム運営会社が期間限定で沿岸被災地に出現させたポケモン「ラプラス」を求め、計10万人が石巻市を訪問した。
10万人の内訳は県内が7万人(日帰り客6万5000人)、県外の宿泊客が3万人。飲食代や交通費、宿泊料などの直接効果は12億4800万円に上った。
各産業への波及効果は7億4600万円に達し、計19億9400万円がもたらされた。県が試算したサッカー、J1仙台の2015年県内経済効果(22億円)に匹敵する規模となる。
県観光課の担当者は「想定を上回る大きな反響があった。多くの人に被災地の現状を見てもらう機会につながった」と分析した。
県はポケモンGOの関連事業費として本年度一般会計補正予算で3000万円を計上。今後、ゲーム上でアイテムを入手できる「ポケストップ」を示した被災地周遊マップを作製する。

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