宮城県は11月12日、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」を活用したイベントを石巻市の中瀬公園を拠点に開催する。ゲーム上でアイテムが入手できる「ポケストップ」を新設できる企画やポケモンの捕獲を競うイベントなどを実施。東日本大震災で被災した地域への誘客促進を図る。
イベントの事業費は約1000万円で、ゲーム運営会社ナイアンティック(東京)の協力を得た。ポケストップの設置は石巻、東松島、女川、南三陸の4市町が対象。スマートフォンで撮影した希望場所の写真などを公園内の申請場所に持参すれば後日、審査を経た上でポケストップができることになる。
当日は、4市町を巡り、ポケストップの候補地を探す無料ツアーも開催。参加者は「雄勝」「南三陸」など4コースに分かれ、お気に入りの場所を探る。
ポケモン「コイキング」を時間内に捕獲し、総重量などを競う大会もあり、優勝者には宿泊券などが贈られる。会場には被災地のグルメを楽しめる飲食店ブースやスマートフォンの無料充電コーナーも開設する。
大震災で被災した岩手、宮城、福島3県と熊本地震被災地の熊本県は8月中旬、ナイアンティックと連携し、ポケモンGOを活用した観光振興に取り組むと発表。宮城は本年度一般会計補正予算に3000万円を計上しており、今後、愛好者向けの周遊マップなども作成する。