<モクズガニ>広瀬川と鮭川の住民交流つなぐ

山形県鮭川村の郷土食「モクズガニ料理」の試食会が17日、12月6日に開業する仙台市地下鉄東西線の国際センター駅前交流広場(青葉区)と、近くの広瀬 川河川敷で開かれる。市内の環境学習支援グループと鮭川村の団体が連携し、初めて企画した。特産品も販売し、村の魅力をアピールする。関係者は「村固有の 川の食文化を伝え、都市と農村、広瀬川と(村を流れる)鮭川の結び付きを強めたい」と意気込む。

試食会は「かにみその甲羅焼き」や「かに汁」を村内産米のご飯と一緒に味わう。調理の手伝いや、広瀬川でモクズガニを捕獲する体験もできる。
上海ガニの仲間モクズガニは甲羅の幅が7、8センチあり、川ガニでは大きい部類だ。鮭川で古くから郷土食として親しまれ、秋から冬にかけて食べ頃を迎える。かにみそはコクがあって川の珍味とされる。
小学校での環境学習支援や広瀬川の川遊び企画に取り組む仙台市の「カワラバン」、鮭川村の食文化を継承する「サーモンロードの会」、村食生活改善推進協議会などが主催する。
広瀬川と鮭川の交流のきっかけは2013年、仙台市内で開かれた広瀬川フォーラム。事例発表した鮭川村の元木洋介村長とカワラバンの菅原正徳代表(36)が出会い、以後、鮭川で環境学習会を催している。
「川の食文化に触れることで、仙台市民と広瀬川の距離を縮め、利活用を考える機会になればいい」と菅原さん。サーモンロードの会の横山十三郎会長(78)は「出会いを大切に両地域の良さを認め合い、互いに支え合える関係をつくりたい」と語る。今後は毎年続ける考えだ。
午前10時開始。定員30人で申し込みが必要。参加料2000円。一般来場者向けにコメやキノコ類、きのこ汁の販売コーナーも設ける。連絡先は菅原さん090(9745)3571。

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