ヨークベニマルは16日、仙台市若林区大和町4丁目に初の小型店「ヨークマルシェ」をオープンする。地方都市向けのモデル店の位置付けで、高齢者や単身者らの利用を想定。生鮮食品の充実などスーパーの強みを生かし、新たな店舗形態の可能性を探る。
老朽化した既存店を建て替えた。売り場面積は既存店の半分程度の996平方メートルで、大規模小売店舗立地法(大店立地法)の対象面積(1000平方メートル超)未満に抑えた。
仙台市地下鉄東西線の駅が近くマンションなどが多い立地から、徒歩や自転車での来店客をターゲットにして駐車台数は48台にとどめた。
単身者や高齢者に合わせた少量サイズなどの総菜を多く扱うほか、事業所が周辺に多いため弁当など昼食用も充実させる。イートインスペースを設ける。全体の品ぞろえは日常生活に欠かせない商品に絞り込む。年商は平均的な既存店(約15億円)をやや下回る12億円を見込む。
今回のモデル店を通じて売り場の有効活用や品ぞろえを試し、出店の可能性を探る予定。同社は「将来の積極的な出店を見据え、ノウハウを構築したい」と説明する。