<三陸わかめ>1月の大しけで出荷量半減

「三陸わかめ」のブランド名で知られる県産ワカメの初入札会が2日、気仙沼市波路上瀬向の県漁協わかめ流通センターであった。県漁協はことし、県全体で東 日本大震災前とほぼ同じ1万3350トンの生産を見込んだが、1月18、19日の発達した低気圧と大しけの影響で、3~4割の減収が見込まれるという。
この日の出荷量は気仙沼市と南三陸町から塩蔵35トン、乾燥113キロと、前年の初入札会の半分以下。県漁協によると、石巻市北上町十三浜以北の三陸沿岸で養殖いかだからワカメが流されたり、いかだ同士が絡まったりする被害が出た。
出荷量減少への不安もあり、入札の結果、塩蔵は10キロ当たり1万200円と前年より2割高かった。
県漁協気仙沼総合支所の佐藤俊章支所長は「大幅な減収が心配だ。絡まったいかだなどの復旧に努力し、良質なワカメの出荷につなげたい」と話した。
県産ワカメは全国生産量の3割超を占め、昨年は約9700トンと海水温低下などの影響を受けた。収穫は4月まで続く。

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