<三陸ワカメ>被災地育ち緑に変身 出荷待つ

宮城県気仙沼市階上地区で三陸ワカメの収穫と出荷が本格化している。波路上漁港では塩蔵用のワカメを湯通しする釜から白い湯気が立ち上っている。
漁業者は午前5時から沖合の養殖施設に船を出し、2メートル以上に成長したワカメを刈り取る。漁港の作業場で葉と茎に分け、海水を沸かした釜に入れると、 一瞬で茶色から鮮やかな緑に変わった。たっぷりの塩に漬け込み、タンクで1晩寝かせて出荷する。50年以上、ワカメ漁を続ける畠山智志さん(70)は「こ としは例年より育ちがいい」と話した。
階上地区は東日本大震災で大きな被害を受けたが、漁業者たちはいち早く養殖を再開した。収穫作業は4月いっぱい続く。

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