<不妊治療>人工授精に助成、年間10万円で無期限 京都府

少子化が深刻化する中、京都府は不妊治療のうち保険適用外となっている人工授精を受ける人に年間10万円を上限に助成することを決め、31日発表した11年度一般会計当初予算案に費用約2億4000万円を盛り込んだ。期限や回数の制限を設けておらず、府は「全国一の支援制度」としている。
 人工授精は、保険適用される投薬や注射では効果がない場合に行うが、1回数万円の自己負担が必要で、複数回受ける場合がほとんど。府はこれまで、保険適用される治療について年間3万円を上限に助成してきたが、女性1人が産む子供の数が全国の都道府県で最低レベルであることなどを考慮し大幅拡充を決めた。体外受精などは国の助成制度があるため対象外。
 府こども未来課によると、不妊治療の患者は府内で毎年3000人以上おり、うち4割程度が人工授精を希望していると見込んでいる。
 人工授精への助成は大分県も実施しているが、助成期間は5年間に限られている。
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 京都府が発表した11年度一般会計当初予算案は総額8878億4100万円で過去最高の規模。人件費の削減などで計148億円の財源を捻出し、地域再生や高齢者福祉などの分野に配分した。府債残高は臨時財政対策債を除き1兆2167億400万円を見込んでいる。【入江直樹】

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