山形県村山総合支庁北村山地域振興局などは、仙台圏の観光客を同地域の村山、尾花沢、東根3市と大石田町に呼び込もうと、新たな観光キャンペーンに乗りだした。名付けて「仙台となり村」。パンフレットとウェブサイトで北村山の耳寄り情報を発信し、県境を挟んで隣り合う仙台圏との交流促進を目指す。
パンフレットは3市1町の日帰り温泉やイベントなどを掲載。「おくのほそ道最上川そば三街道」加盟店38店の案内と、8月31日まで使える200円割引券2枚を付けた。1万部を作り、6月1日から仙台圏北部の荘内銀行、ヤマザワ、道の駅などで配布する。
サイトは宿泊施設や名産品、眺望の良い場所を紹介。旬の情報を随時、更新する。
振興局と3市1町は北村山地域連携推進研究会を組織し、本年度は仙台圏からの誘客策に取り組む。今回は事業の第1弾。サクランボ狩りの最盛期に訪れた観光客の足が、各市町に伸びるよう企画した。
振興局の担当者は「仙台圏と北村山は国道347号と48号で簡単に行き来できる隣同士。田舎の良さが残る北村山の魅力を発信し、周遊観光につなげたい」と話す。
連絡先はやまがた観光情報センター023(647)2333。