仙台市は東北の魅力発信拠点として、青葉区の勾当台公園に常設する施設の運営事業者を決定した。市内のレストラン運営会社など2社の共同企業体で、3月末まで園芸相談所があったグリーンハウス勾当台を改修。東北の食材を使ったカフェレストランを8月上旬にオープンさせる。
運営事業者はレストラン運営ハミング・バード(仙台市)、イベント企画ユーメディア(同)の共同企業体。市は3月に公募を始め、5事業者の提案内容を審査して共同企業体を選び、今月22日に協定を結んだ。
市は選定理由に関し「多彩な料理のメニュー開発、東北中のワイナリーを集めたイベントの運営といった実績がある」と説明する。
計画によると、5月中旬から改修工事に入り、面積約115平方メートルの建物内に調理室、飲食スペースを整備。建物と定禅寺通をつなぐ空間はオープンテラスとし、市民広場などで行われるイベントを楽しみながら飲食できるようにする。
市は1250万円を上限に工事費の一部を負担するほか、イベント実施にも800万円を助成。東北の魅力を学生が発掘するプログラム、有名シェフによる東北の食材を使ったメニュー開発などが検討されている。共同企業体は2025年3月まで運営する。
東北の魅力発信拠点は、今年1月までグリーンハウス向かいにあった「ライブラリーパーク」の後継施設で、市は東北の食のアンテナショップと位置付ける。