<仙台・定禅寺通>「緑道・歩道広げて」 仙台で初の公開フォーラム、魅力向上へ議論

仙台市のシンボルロード、定禅寺通の魅力アップの議論を盛り上げようと、市は23日夜、青葉区のせんだいメディアテークで初の公開市民フォーラムを開いた。参加者はさまざまな立場から定禅寺通での活動などを語りながら、もっと足を運びたくなる場所を目指してアイデアを出し合った。
パネル討論では市民ら6人が登場。街の活性化に携わってきた仙台商工会議所の間庭洋参与は「人が出会い、生活を豊かになることに定禅寺通はもっと貢献してもいい」と強調。緑道や歩道を車道側に広げる必要性を挙げた。
不動産賃貸業仙台協立の氏家正裕社長は「仙台駅前に負けないポテンシャルがあり、ビジネスとしても良い街になる」と指摘。公益社団法人定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会の武藤政寿代表理事は「他の通りも通行止めにするなど、面的に広がるすてきな街になればいいと思う」と語った。
東北大大学院生の南沢恵氏は「定禅寺通は歩いているだけでも楽しめる。もっとポテンシャルを伸ばせると思う」と述べた。
基調講演をした芝浦工大の鈴木俊治教授も加わり「関心を引くものがあちこちにあれば、歩く速度はゆっくりになり、会話も弾む」と理想像を述べた。
市まちづくり政策局の梅内淳次長は「商業者、(イベントなどの)利用者、歩行者の三方よしにどう近づけるか。そのための一歩を踏み出したい」と語った。
市は今後、人の流れを定禅寺通に呼び込むため道路や緑道などの再構成を検討する。本年度内に民間主体の協議会をつくる予定で、議論を本格始動させる。

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