<仙台市客引き禁止条例>完全施行 指導員の警察官OB、違反行為ににらみ

仙台市中心部の特定区域内で客引き行為を全面禁止する条例が1日に完全施行され、違反行為を取り締まる指導員の出動式が市役所であった。
 郡和子市長が8人の警察官OBに指導員証を交付した。指導員は「安心安全な街づくりに向け、一丸となって頑張る」と誓った。
 郡市長は「市中心部の客引き行為には、市民や観光客から『不快』『通行の妨げ』との声がある。警察官だった皆さんの取り締まりは心強い」と期待した。
 出動式後、指導員たちは禁止区域の青葉区一番町の仙台三越前から、JR仙台駅前までのアーケード街を警察官と巡回し、客引き行為に目を光らせた。2件の違反行為を確認し、対象者に条例の趣旨を説明した。
 条例は、通行人に接近して客になるよう誘う「客引き」、役務に従事するようスカウトする「勧誘」などを禁止。従業員への客引き指示、業者への委託なども取り締まりの対象にする。
 違反行為をやめるよう勧告・命令しても従わない場合、報告や立ち入り調査を拒否した場合などは、5万円以下の過料を科すとともに氏名、法人名を公表するなどの罰則も設けている。

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