<仙台東西線>利用者予測を3割下方修正

昨年12月6日に開業した仙台市地下鉄東西線をめぐり、市が2016年度の1日当たりの平均利用者を5万7000人と見込んでいることが2日、分かった。 開業前の需要予測8万人を3割下回る。開業後約2カ月の利用状況を基に算出し、同日示した高速鉄道事業会計の16年度当初予算案で明らかにした。
市交通局は、3月末までの平均利用者を4万9000人と推定。4月の年度替わりで約6500人が新規に利用すると予想した上、開業後5年間は毎年 2.96%増え続けるとした需要予測を適用し、5万7000人とはじき出した。年間収支は70億5000万円の赤字となる見通し。当初計画より13億円増 える。
南北線は15年度の利用者を1日17万人と推定した上で、16年度は9000人増の17万9000人と想定。年間収支は26億円の黒字と試算した。
南北、東西両線合わせた16年度の地下鉄事業は46億3600万円の赤字で、累積赤字は932億円に上る見込みとなった。
交通局は今後、東西線の需要予測の下方修正を盛り込んだ地下鉄事業の長期収支計画をまとめる。

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