<仙台東西線>震災メモリアル施設2月全館開館

仙台市は2月13日、東日本大震災関連資料を常時展示し、被災地視察の拠点とする「せんだい3.11メモリアル交流館」を若林区の市地下鉄東西線荒井駅の駅舎内に全館オープンする。
駅1階に昨年12月に先行開館した交流スペースがあり、2階に展示室とスタジオを設けた。震災時の状況や復興の歩みをパネルで紹介し、被災した道路標識や小学校の椅子を並べる。
市は新年度以降、市民団体や住民と連携し、沿岸被災地を案内する語り部の養成や視察コース作りに着手。交流館を視察拠点とする考えだ。奥山恵美子市長は19日の定例記者会見で「震災を忘れず、あらためて防災を考える施設にしたい」と述べた。
震災の記憶を後世に伝える震災メモリアル事業は、市震災復興計画(11~15年度)に基づいて実施。市の第三者委員会は2014年策定の報告書で、拠点施設を沿岸部と中心部の2カ所に置いて進めることを提案しており、市は今後、中心部での事業の在り方を検討する。

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