<仙台東西線>駅駐車場 東は堅調…西が苦戦

6日に開業した仙台市地下鉄東西線で、両起点駅に市が設置したパーク・アンド・ライド用駐車場が対照的な利用状況を見せている。西の八木山動物公園(太白区)は月決めの契約台数が予測の3割未満と苦戦、東の荒井(若林区)は約8割と堅調な出足となった。
八木山動物公園駅の駐車場は、地上2~4階と屋上に519台分を収容する。市は300台の月決め契約を想定したが、契約台数は申し込みを含め90台弱にとどまる。時間貸しを入れた利用台数は平日の7~9日で1日平均約240台。収容能力の半分以下だった。
市南道路建設課は「パーク・アンド・ライド用に駅へのアクセス道路を整備したことが、かえってマイカー通勤につながった面は否めない」と打ち明ける。
荒井駅には駅南の屋外に170台分の駐車場を整備した。市はこのうち70台分を月決め用に計画したが、応募が予想を超え、90台分に拡大。既に71台の申請があったという。時間貸し用の80台分には7日に82台、8日には71台が駐車した。
管理担当者は「時間貸しで利用を伸ばせる余地はある。短時間でも利用してもらい、回転率を上げたい」と話した。
駐輪場の利用は両駅とも伸び悩む。市は7日午後4時の時点で利用状況を調査。八木山動物公園は収容台数777台分に対し153台と約2割に低迷、荒井も380台分のうち136台と4割弱だった。
市が両駅に加えて通勤通学の拠点と位置付ける薬師堂(若林区)も481台分に対し、186台と4割に届いていない。南北線各駅の駐輪場の稼働率は平均7割に上っており、今後の浸透が課題になっている。

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