仙台港に進出計画が相次ぐ火力発電所に反対する立場から、「仙台港の石炭火力発電所を考える多賀城・七ケ浜・塩釜の会」の結成総会が30日午後1時半から、多賀城市文化センターで開かれる。
仙台港には、来月本格稼働を目指す石炭火力発電所「仙台パワーステーション」をはじめ、石炭バイオマス混焼火力発電所「仙台高松発電所(仮称)」と、木質バイオマス発電所「仙台バイオマス(仮称)」の三つの計画がある。
これらに対し3市町の住民から、排出ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)や微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染、排水による海水温上昇に伴う漁業への影響などを懸念する声が上がっている。会は住民の健康や自然環境を守るための運動を進める。
総会ではパネル討議もあり、3市町の住民代表が意見を交わす。仙台市の市民団体「仙台港の石炭火力発電所建設問題を考える会」共同代表の長谷川公一東北大大学院教授らも助言者として参加する。
準備会事務局を務める多賀城市の市民団体「多賀城懇話会」の鈴木利次事務局長は「多くの市民や団体と連携したい」と話し、参加を呼び掛けている。
当日は資料代300円が必要。連絡先は準備会事務局090(5350)9554。